お知らせ

【わくわくキャリコン図鑑】第二回 中西さん

中西(なかにし)さん


第二回目のキャリコン図鑑は中西さんです。
印刷会社の人事として9年間のキャリアを積み上げてきた中西さん。現在は、これまでの経験をいかしながら、正社員として高校生・大学生のキャリア支援全般の仕事に関わっています。そんな中西さんにこれまでのキャリアから転職しようと思ったきっかけやデビュー後の仕事について取材しました。

新卒の配属先は人事、そこで人材育成の面白さに目覚める

新卒で入社した印刷会社では人事部に配属されました。当初から人事を希望していたわけではなく、配属は偶然です。給与計算のデータ作成などの細かい作業も経験しながら、新卒採用に関わったり、教育や社員の研修計画を立てたり人事一筋9年間でした。

中でも、やりがいを感じたのが社内研修です。
研修の魅力は、人の成長に関われることです。研修を通して、参加した方に新しい発見があった時の笑顔を見ることが私の仕事のやりがいでした。

もともと私は好きなこと、興味のあるモノにはとにかく自分から近づいていくタイプです。やってみたら楽しかったとか、食べてみたら美味しかったとか、体験を通して人は成長できると思っていて、大学時代はアートのイベントのボランティアスタッフや就労支援をしている団体のインターンシップなど、興味を持つことには積極的に参加してきました。研修も同じです。スタッフに「これは!」と思う体験の後押しをする。「やってよかった」という笑顔を見ると、嬉しくて仕方なくなります。

キャリア支援について学ぶ中でもっと個人に寄り添いたいと考えるように

研修を企画する中で学びを深めるためにキャリアコンサルタントの資格を取りました。「仕事に役立てよう」と思って勉強を始めた資格でしたが、養成講座を通して自分のキャリアを深く考えるきっかけになりました。特に強く意識し始めたのが個人の変化に寄り添うことです。

研修プログラムは人事として多くの社員に関わることができます。働く人が研修を通して成長するきっかけを作れる魅力がある一方で、その後の個別の支援には限界があります。人事の中でもそうした仕事ができなくはありませんが私の立場では限界も感じていました。

コロナ禍で変化した、人事としての役割とキャリア支援への思い

そんな中で、新型コロナウイルス感染症が広がり始めました。私のいた会社でも、研修を対面からオンラインへ急速に舵を切ることになりました。研修や参加者との関わり方が変化する中、やはりもっと個人に寄り添ったキャリア支援がしたいという思いが大きくなっていました。思い切って会社から離れることを決めたのはその頃です。

求人は偶然のタイミングでした。ぼんやりとキャリア支援をしたいと考えていましたが、一年くらいは好きなことを追いかけながら次の道を探せればいいなと思っていました。たまたまキャリアラボの求人について知り、団体の活動内容を見ると私のやりたいこと(キャリア支援や講座の企画など)が実現できると思って思い切ってエントリーをしました。まさか受かると思っていませんでした。

初心に返ってゼロから学ぶ

人に関わる仕事ということで、人事の経験を活かせる部分もありますが、実際に始めてみるとほぼゼロからのスタートでした。これから始める方にもお伝えしていますが、個別に向き合うということはそれだけ相談内容も様々です。常に学びながら幅広くいろんな経験をしておくことが本当に重要だと思うようになりました。一人一人に向き合えて嬉しい反面、学生の可能性を広げるサポートの難しさも日々感じています。ありがたいのは、悩んだ時にすぐに先輩に相談できることです。困ったことがあると周りにフィードバックをもらっています。

今は「学生へのキャリア面談」「大学での講義」「高校講演」などに関わっています。どれもそれぞれが関連しており学びになることも多いと思っています。また、前職の経験を活かした仕事もしたいと思い、社内の採用も担当しています。キャリア支援の仕事をするようになったことで、人事の仕事もこれまでとは見え方が変わってきたのは面白いことです。

ひとりひとりの成長や変化にやりがいを実感する日々

キャリア支援の仕事は、どれも魅力的でどれが一番かと聞かれたら正直、迷いますね。どの仕事も学生さん・生徒さんの可能性を広げるサポートです。気付きの多い場づくりに磨きをかけて、しっかりとサポートしていきたいです。 人事の仕事では叶えられなかった、個人に寄り添った支援のやりがいを日々実感しています。

今、キャリア支援をしていて嬉しいのはその人の変化を感じることができることです。

ある大学でキャリア面談をしている時のことです。その学生はエントリーシートの書き方がわからないと言って1回目の面談に来られました。どこから取り組んだらいいのか戸惑っている様子でした。これまでの経験を整理するために丁寧に話を聞き、問いを繰り返しました。そうして、本人が自分の強みに気付くようにサポートをしていきました。
その後、次の面談にもきてくれて、書き直したエントリーシートを見せてくれたのです。前回とは内容がガラリと変わり、自分の良さをしっかり伝えられる文章になっていました。ちょっとしたことなのですが、そんな変化や成長が日々のやりがいに繋がっています。

考え抜くことで、関わる人の成長と可能性に繋げる

前職と比較すると目の前の人に対して一緒に考えるサポートができるようになりました。今は人事時代とは全く別のやりがいと充実感に溢れています。組織という枠組みの中でキャリア支援に向き合っていた頃にはできていなかった、個人の変化や気付きに寄り添うサポートです。器用に何でもうまくやれるタイプではないので、学生や生徒にどこまで寄り添えているのか、考え込んでしまうことも正直あります。でも、目の前の学生や生徒の可能性を広げるために、どのようなサポートができるのか?日々考え抜いて、向き合っていきたいと思っています。

TOP